イオンタウンのサステナビリティ

環境への取り組み

イオンタウンの取り組み

環境への取り組み

地域全体での脱炭素化の実現に向け、省エネ・創エネの取り組みおよび再生可能エネルギーの活用を積極的に推進していきます。PPAモデル活用による太陽光発電設備の導入により、施設内電力の一部として再生可能エネルギーを活用するとともに、LED照明の導入やSCの壁面緑化も推進しています。2030年までにショッピングセンターで使用する電力の50%を再生可能エネルギーに切り替える目標を設定しています。また、生物多様性の保全と花と緑あふれるSCを目指し、新しいSCがオープンする際、その地域に自生する樹木の苗木をお客さまと植樹しております。

イオンタウン環境方針

イオンタウンは、資源エネルギーを有効に活用し、サービスの質を高めながらも、環境への影響を最小にするショッピングセンター(SC)づくりを通じて、持続可能な社会の実現をめざします。そのため、環境方針を以下のとおり定め、あわせて、多くのお客さまとのコミュニケーションと地域貢献の履行に努めてまいります。

  1. イオンタウンは、気候変動の緩和及び気候変動への適応に貢献します。
  2. イオンタウンは、地球資源を保全し、循環型社会の構築をめざすため、ゼロエミッションSCを実現します。
  3. イオンタウンは、生物多様性及び生態系の保護を推進します。
  4. イオンタウンは、お客さまをはじめとするパートナーさまの生活環境の向上と、地域社会の発展と環境保全に貢献します。
  5. イオンタウンは、環境法規制や当社が受け入れを決めた要求事項を順守します。
  6. イオンタウンは、従業員全員で環境意識を高め、お客さま・パートナーさまと取り組みの輪を広げていきます。
  7. イオンタウンは、この方針を当社従業員及びともに働く従業員に周知します。

気候変動への対応

再生可能エネルギーの利用促進

イオンは、「イオン脱炭素ビジョン2050」に基づき、2040年までに国内で排出するCO2などを総量でゼロにすることを目指しています。
当社では、グループビジョンに基づき、2030年までに、すべてのショッピングセンターで使用する電力について50%再生エネルギー導入を目指し、空調運転の合理化、高効率および省エネ機器の導入、店舗屋上などへの太陽光パネル設置、LED照明の導入などを進めています。

太陽光発電設備の導入

2024年8月現在、40のSCで太陽光発電設備を屋上に設置し、施設内の電力の一部として活用しています。
PPA※による電力供給契約も推進しており、20SCにおいてPPAによる太陽光発電設備の設置をしています。また、静岡県のイオンタウン湖西新居にはソーラーカーポートを設置しており、今後も設置箇所を拡大する予定です。

  • 太陽光発電設備(イオンタウン浜松新橋)

  • ソーラーカーポート(イオンタウン湖西新居)

※PPA:「Power Purchase Agreement(電力販売契約)」の略で、PPA事業者が電力需要家の敷地や屋根等のスペースを借り太陽光発電システムを設置し、そこで発電した電力を電力需要家に販売する事業モデル

環境にやさしいSCづくり

電気自動車充電器の設置推進

企業による電気自動車の使用や環境整備促進を目指す国際的なビジネスイニシアチブ「EV100」推進を目的として、電気自動車充電器を2024年8月現在25SCの駐車場に48台設置しています。お買い物の合間に電気自動車を充電していただけます。

  • 電気自動車充電器ステーション(イオンタウン旭)

  • 電気自動車充電器ステーション(イオンタウン守口)

公共交通機関の利用促進

公共交通機関でのご来店を推進すべく、路線バスや地域のコミュニティバスなどの停留所をSC内に設置しています。交通渋滞の緩和や公共交通機関の利用によるCO2の削減を目指します。また、EVカーシェアリングのステーションや、シェアサイクルのポート設置、自動運転の実証実験への参画等、環境にやさしいご来店手段の選択肢を広げるよう努めています。

  • コミュニティバス(イオンタウン湖西新居)

  • EVカーシェアステーション(イオンタウン毛呂山)

  • シェアサイクルポート(イオンタウンふじみ野)

強化段ボール製コンテナの設置推進

SC内に強化段ボール製の当社オリジナルコンテナを設置し、出店場所の貸出しを行う新たなサービス「AEON TOWN POP-UP STORE!」を2023年7月にスタートいたしました。コンテナは90%以上再生可能な素材となっており、強度がありながらも軽量、且つ防炎加工が施されています。
「AEON TOWN POP-UP STORE!」HP

  • POP-UP STORE(イオンタウン吉川美南)

  • 出店の様子

eco検定取得推進

環境保護に対する意識の向上および取り組みの推進を目指し、全社員にeco検定の取得を奨励しています。2023年度は85名が合格しました。この結果は、従業員300名以上の企業の中で上位10企業に入る合格者数となっております。2024年8月現在、156名が検定を取得しており、社員の自主的な行動を促す一助となっています。

地元産木材・環境配慮型資材の活用

地域産材を活用し、地元の木のやさしさに触れ、地域に溶け込むSCとしてお客さまへ心地よい場の提供に努めています。また、環境配慮型資材を活用し、限られた森林資源を有効活用しています。2024年8月現在、9つのSCで地元産木材を利用しています。

  • 三重県産木材(イオンタウン桑名新西方)

  • 秋田県産木材(イオンタウン能代)

グリーン建材の活用

2024年8月現在、6つのSCで、外壁材にニチハ株式会社の「オフセットサイディング※」を採用しています。
約34,000㎏のCO2を固定化し、地球温暖化防止に貢献します。

※オフセットサイディング:国産材(スギ・ヒノキ)の木材チップを原材料にした外壁材のこと。

オフセットサイディング(イオンタウン松阪船江)

事例紹介

イオンタウン旗の台(東京都)2022年12月開店

多摩産材等の天然木を屋外軒天井に使用し、森林の適切な整備や山村をはじめとする地域経済の活性化など、東京の健全な森づくりに貢献します。東京都では多摩産材をはじめとする国産木材の積極的な利用拡大が促進されており、当SCも木質化支援事業の補助金を受けています。また、当SCは、館内複数箇所に自動灌水システムを備えた壁面緑化を施しており、植物が長く育つことができるよう効率よく水や養分を供給することができます。木材や緑を効果的に活用しつつ、太陽光発電設備の屋上導入やCO2フリー電気の活用により、使用電力の100%を再生可能エネルギーでまかない、サステナブル社会の実現を目指します。

循環型社会への対応

プラスチックの削減について

イオングループにおいては、2020年9月に「イオンプラスチック利用方針」を掲げています。当社では全S Cで飲食系専門店におけるプラスチック製ストローの提供を終了しました。カトラリーも同様に、繰り返し利用ができる素材または環境配慮素材への変更を専門店さまに依頼しています。

参照:https://www.aeon.info/sustainability/plastic/

水資源の取り組み

節水型設備を導入し、建物形状等に応じて雨水及び井水、再生水などを利用しています。また、ご出店いただいている専門店さまにも協力を要請し節水に取り組んでいます。

生物多様性

イオンふるさとの森づくり

イオンでは、1991年より、新しい店舗がオープンする際、その地域に自生する樹木の苗木をお客さまと植樹しており、2024年2月末現在、グループの累計植樹本数は約1,268万本に達しています。その土地に自生する樹種を中心に植樹することで、地域に根ざした森を育てていくことを目指しています。
当社では、新しいSCがオープンする際に植樹祭を開催し、お客さまとともに植樹をしています。
イオン ふるさとの森づくり 植樹祭動画 | イオン株式会社

イオンふるさとの森づくり植樹祭(イオンタウン湖西新居)

生物多様性の保全

植樹から年数が経過した森を有するSCでは、いきもの調査を実施しています。鳥・昆虫・植物など、様々ないきものを撮影・投稿し、いつ、どんないきものが、どの森にいたかを確認することで、森の豊かさや生態系としての機能、生物多様性価値などを学んでいます。
当社を含めたグループでの累計調査数はのべ196店舗、1,740種ものいきものが見つかりました。

いきもの調査(イオンタウン四日市泊)

事例紹介

イオンタウン浜松新橋(静岡県)2024年3月開店

静岡県のイオンタウン浜松新橋は、生物多様性保全への取り組みが高く評価され、静岡県内および当社で初となる「ABINC認証※」を取得しました。SCでの緑地形成・生物多様性への取り組みを進めることで、内陸部と海岸部をつなぐネットワーク形成を担い、ネイチャーポジティブ経済への貢献を目指してまいります。

※ABINC認証:一般社団法人企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)が開発した、「いきもの共生事業所Ⓡ推進ガイドライン」の考え方に沿って計画・管理し、生物多様性の保全に取り組む商業施設・工場・集合住宅などに対して、いきもの共生事業所が評価・認定する第三者認証制度

「巣箱設置と鳥と木の観察会」

従業員、地域の皆さまとともに、鳥類と木の観察会と巣箱の設置を行いました。巣箱は周辺に生息するシジュウカラの飛来を願い、SC敷地内の緑地に2か所設置しました。地域の生物が住みやすい環境を整えることで、地域の自然環境に溶け込み、生物多様性に貢献できる施設を目指します。今後も鳥類の観察会やSC周辺に生息するいきものの調査など、ステークホルダーの皆さまとともに、生物多様性に貢献する活動を継続的に行ってまいります。